関連工事
2026年3月4日
屋根塗装の必要性と外壁との同時施工メリット|塗装一筋40年の親方が解説

外壁塗装をご検討の方から、よく「屋根塗装も一緒にやるべきですか?」というご質問をいただきます。結論からお伝えすると、築15年以上の住宅では、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのが圧倒的に経済的です。屋根は外壁よりも過酷な環境にさらされ、劣化スピードが早いにもかかわらず、地上から見えないため見過ごされがちです。
また、外壁と屋根を別々のタイミングで塗装すると、足場代を二重に支払うことになり、トータルコストが大きく膨らみます。同時施工であれば足場代は1回で済み、15〜25万円程度の費用を節約できます。
東京・神奈川・千葉・埼玉で塗装一筋40年・16,000件超を施工してきた職人直営のワジャサーが、屋根塗装の必要性、外壁との同時施工メリット、屋根材別の対応、注意すべき業者の手口を、現場経験から正直にお伝えします。
- 屋根塗装の2つの役割
- 役割1:防水機能の確保
- 役割2:紫外線・雨風からの保護
- 屋根は外壁より劣化が早い
- 屋根塗装が必要なサイン
- 屋根の3つの修繕工法
- 工法1:屋根塗装(軽症の場合)
- 工法2:屋根カバー工法(中症の場合)
- 工法3:屋根葺き替え(重症の場合)
- 外壁塗装と屋根塗装を同時に行う4つのメリット
- メリット1:足場代を1回で済ませられる
- メリット2:工期効率が良い
- メリット3:メンテナンスサイクルが揃う
- メリット4:トータルコストを抑えられる
- 屋根材別の塗装可否
- スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)
- ガルバリウム鋼板
- セメント瓦
- 陶器瓦・和瓦
- 屋根塗装で使う塗料
- 屋根塗装で注意すべき業者の手口
- 手口1:「屋根が割れている」と煽る訪問販売
- 手口2:縁切り(タスペーサー)の省略
- 手口3:屋根塗装を必要以上に高額化
- ワジャサーの屋根塗装
- 外壁との同時施工が標準
- スレート屋根の縁切り・タスペーサーを徹底
- 屋根材に応じた塗料選び
- フルパック価格に屋根塗装も含む
- まとめ:築15年以上の住宅は外壁と屋根の同時施工が経済的
屋根塗装の2つの役割
まず、屋根塗装がなぜ必要なのか、基本的な役割を整理します。
役割1:防水機能の確保
屋根材自体が防水性能を持っていても、表面の塗膜が劣化すると、屋根材が直接雨水を吸収するようになります。特にスレート屋根(カラーベスト・コロニアル)は、塗膜が消失すると材料自体が水分を吸って劣化が加速します。
屋根塗装は、屋根材を保護する「最初の防水バリア」の役割を果たしています。
役割2:紫外線・雨風からの保護
屋根は、外壁の数倍の紫外線・雨風にさらされる場所です。塗膜は、これらの自然要因から屋根材を守る役割を果たしています。塗膜が機能を失うと、紫外線による劣化、雨水による侵食、温度変化による収縮膨張のすべてが、屋根材に直接ダメージを与えるようになります。
結果として、屋根材の寿命そのものが短くなり、最終的には塗装では対処できない(葺き替えやカバー工法が必要な)状態になります。屋根塗装は、屋根材自体の延命のために必要な工程です。
屋根は外壁より劣化が早い
意外に知られていない事実として、屋根は外壁の1.5〜2倍のスピードで劣化します。理由は次の通りです。
紫外線が直接当たる時間が長い(特に夏場の南面屋根)
雨水が常に流れる経路になっている
風雨を直接受ける位置にある
気温の変化が外壁より大きい
メンテナンス時に目視確認しにくい
外壁の塗膜が劣化していなくても、屋根の塗膜は既に機能を失っているケースが多くあります。築15年以上の住宅では、外壁の状態が比較的良くても、屋根の塗膜は確実に劣化しています。
屋根塗装が必要なサイン
ご自宅の屋根に塗装が必要かどうか、確認できるサインを5つご紹介します。屋根に上るのは危険なので、2階の窓から見える範囲、または親方の現地診断時に確認することをおすすめします。
屋根の色あせが明らかに進んでいる
屋根の表面に苔・カビ・藻が発生している
屋根材の表面が粉っぽく見える(チョーキング現象)
塗膜の剥がれが部分的に出ている
屋根材の浮き・反り・ひび割れが見える
これらの症状が複数当てはまる場合は、屋根塗装の検討時期です。屋根材の浮き・反りが顕著な場合は、塗装ではなくカバー工法や葺き替えが必要なケースもあります。
屋根の3つの修繕工法
屋根の状態によって、選ぶべき工法は変わります。3つの工法と、それぞれの判断基準を整理します。
工法1:屋根塗装(軽症の場合)
屋根材自体は健全で、塗膜の劣化のみが見られる場合に選ぶ工法です。塗装によって屋根材を保護し、次のメンテナンスまでの期間を延ばします。
対象:築10〜20年前後で屋根材が健全
費用:3つの工法の中で最も安い
耐用年数:使用塗料により10〜20年
工法2:屋根カバー工法(中症の場合)
既存の屋根材の上に、新しい屋根材(一般的にガルバリウム鋼板)を重ね張りする工法です。屋根材自体に劣化が見られるが、下地は健全な場合に選びます。
対象:築20〜30年前後で屋根材に劣化が見られる
費用:塗装より高く、葺き替えより安い
耐用年数:20〜30年(屋根材自体の寿命)
メリット:既存屋根の撤去費用がかからない
工法3:屋根葺き替え(重症の場合)
既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材を施工する工法です。屋根材と下地の両方が著しく劣化している場合に選びます。
対象:築30年以上で屋根材と下地の両方が劣化
費用:3つの工法の中で最も高い
耐用年数:30年以上
メリット:屋根全体を新しくでき、長期間メンテナンス不要
ご自宅の屋根がどの工法に該当するかは、現地診断で正確に判断する必要があります。屋根に上って確認する作業は危険を伴うため、信頼できる業者にお任せください。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う4つのメリット
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、いくつもの大きなメリットが得られます。
メリット1:足場代を1回で済ませられる
外壁塗装でも屋根塗装でも、施工には足場が必要です。30坪戸建ての足場代は15〜25万円が目安で、外壁と屋根を別々のタイミングで塗装すると、この足場代を二重に支払うことになります。
同時施工なら足場代は1回分で済み、最低でも15万円以上の費用節約になります。これは塗料グレードを1段階上げられる金額です。
メリット2:工期効率が良い
外壁塗装と屋根塗装は、工程の多くを並行して進められます。同時施工なら全体の工期は3〜4週間程度で済みますが、別々に行うと足場の設置・撤去のため、それぞれに2〜3週間の工期がかかります。
ご自宅周辺に足場がある期間、洗濯物が外干しできない、エアコンの室外機が一時的に動かせないなど、生活への影響もあります。同時施工なら、こうした不便な期間を1回で済ませられます。
メリット3:メンテナンスサイクルが揃う
外壁塗装の耐用年数(シリコン塗料で10〜15年)と、屋根塗装の耐用年数を揃えることで、次回のメンテナンス時期を統一できます。これにより、長期的なメンテナンス計画が立てやすくなります。
「外壁は塗ったけど屋根の塗装時期はバラバラ」という状態より、「外壁と屋根を同時に管理」するほうが、家全体のメンテナンスを効率化できます。
メリット4:トータルコストを抑えられる
足場代・人件費・移動費などの諸経費を1回にまとめることで、トータルコストが20〜30%程度抑えられます。10年スパンで考えると、同時施工のほうが圧倒的に経済的です。
築15年以上の住宅では、外壁と屋根の劣化が同時期に進んでいるケースが大半です。「外壁だけ先に直して、屋根は数年後に」と分けて考えるより、同時施工をおすすめする理由です。
屋根材別の塗装可否
屋根材の種類によって、塗装の対応が異なります。代表的な屋根材について整理します。
スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)
最も一般的な屋根材で、塗装で対応するのが基本です。築10〜15年で塗膜が劣化し、塗り替えが必要になります。塗装によって屋根材を保護し、長持ちさせられます。
ガルバリウム鋼板
金属系の屋根材で、現代の住宅で増えている素材です。塗装で対応可能ですが、金属用の専用塗料を使う必要があります。サビが発生している場合は、サビ止め処理が重要です。
セメント瓦
セメント瓦も塗装で対応します。築20年以上経過したセメント瓦は、塗膜だけでなく瓦自体の劣化も進んでいるため、診断時に状態の確認が必要です。
陶器瓦・和瓦
陶器瓦・和瓦(釉薬がかかった瓦)は、塗装が不要な屋根材です。瓦自体が半永久的な寿命を持つため、塗装による保護を必要としません。ただし、瓦のずれ・割れ、漆喰の劣化など、別のメンテナンスが必要なケースはあります。
「瓦屋根なのに塗装を勧められた」という場合は、業者の知識不足か、不要な工事を売ろうとしている可能性があります。
屋根塗装で使う塗料
屋根塗装で使う塗料は、外壁塗装と基本的に同じグレード体系(シリコン・ラジカル・フッ素・無機)です。ただし、屋根は紫外線・雨風の影響が強いため、外壁より高耐久の塗料を選ぶ価値があります。
特に、屋根の表面温度上昇を抑える「遮熱塗料」も、屋根塗装で人気のある選択肢です。夏場の屋根表面温度を10〜20度下げる効果があり、室内の冷房効率を改善します。一部の自治体では、遮熱塗料が省エネ助成金の対象になることもあります。
屋根塗装で注意すべき業者の手口
屋根塗装に関連する、注意すべき悪徳業者の手口を3つご紹介します。
手口1:「屋根が割れている」と煽る訪問販売
訪問販売の典型的な手口として、「お宅の屋根の一部が割れているのが見えました」「このままだと雨漏りします」と不安を煽るケースがあります。
実際には、屋根に上って確認しないと割れがあるかどうかわかりませんが、訪問販売業者は「無料点検」と称して屋根に上り、現場で写真を加工したり、わざと屋根材を傷つけたりする悪質なケースもあります。
訪問販売には屋根に上らせず、信頼できる業者に診断を依頼することをおすすめします。
手口2:縁切り(タスペーサー)の省略
スレート屋根の塗装では、塗料が屋根材の重なり部分を塞いでしまうのを防ぐため、「縁切り」または「タスペーサー」という処理が必要です。これを省略すると、塗料が屋根材の隙間を塞ぎ、雨水の逃げ場がなくなって、屋根内部に水が溜まり、雨漏りの原因になります。
縁切りは目に見えない工程のため、悪徳業者にとっては「省略しやすい」工程です。見積書に「縁切り」または「タスペーサー」が明記されているか、必ず確認してください。
手口3:屋根塗装を必要以上に高額化
「特殊な遮熱塗料が必要」「最高グレードの塗料でないと屋根は持たない」など、必要以上に高額な塗料を勧める業者もいます。
確かに屋根は外壁より過酷な環境ですが、すべての家に最高グレードの塗料が必要なわけではありません。築年数・住む予定の年数・予算に応じた、適切な塗料選びが大切です。
ワジャサーの屋根塗装
ワジャサーの屋根塗装の特徴を、最後にご紹介します。
外壁との同時施工が標準
ワジャサーでは、外壁塗装のご相談時に、屋根の状態も併せて診断します。築15年以上の住宅では、ほぼすべてのケースで外壁と屋根の同時施工をご提案しています。
スレート屋根の縁切り・タスペーサーを徹底
ワジャサーのスレート屋根塗装では、縁切りまたはタスペーサー処理を必ず行います。施工中の写真記録もお渡しするため、確実に施工されたことを確認していただけます。
屋根材に応じた塗料選び
スレート、ガルバリウム鋼板、セメント瓦など、屋根材の特性に応じた最適な塗料をご提案します。陶器瓦・和瓦の場合は、塗装不要であることを正直にお伝えし、別の必要なメンテナンス(漆喰の補修など)をご案内します。
フルパック価格に屋根塗装も含む
ワジャサーのフルパック価格は、外壁塗装と屋根塗装を含む総額でご提示します。下地補修・シーリング打ち替え・付帯部塗装も含まれており、後から追加費用が発生することはありません。
まとめ:築15年以上の住宅は外壁と屋根の同時施工が経済的
屋根塗装は、外壁塗装と同じく重要なメンテナンス工程です。屋根は外壁より過酷な環境にさらされ、劣化スピードも1.5〜2倍早いため、築15年以上の住宅では塗膜が確実に劣化しています。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場代を1回で済ませられ(15〜25万円の節約)、工期も効率化でき、メンテナンスサイクルも統一できます。トータルコストは別々に行うより20〜30%抑えられるため、築15年以上の住宅では同時施工を強くおすすめします。
ただし、屋根材の種類(陶器瓦・和瓦は塗装不要)や、状態によっては塗装ではなくカバー工法・葺き替えが必要なケースもあります。判断には現地診断が不可欠です。
訪問販売による「屋根が割れている」という煽り、縁切り省略の手抜き、必要以上に高額な塗料の押し付けなど、業者選びには注意が必要です。見積書に屋根塗装の工程と塗料が明記されていること、工事中の写真記録を提供してくれることを必ず確認してください。
屋根塗装と外壁塗装のご相談は、ぜひ一度ワジャサーの無料診断をご利用ください。塗装一筋40年・1都3県16,000件超の親方が、直接お伺いし、外壁と屋根の状態を総合的に診断した上で、最適なプランをご提案いたします。営業電話は一切いたしません。
