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工法・施工

2026年4月9日

外壁塗装の「下地処理・補修」はなぜ重要?ひび割れ補修の手抜きが10年後に何を引き起こすか

外壁塗装の見積書を見ると、「下地処理」「ケレン作業」「シーリング補修」「クラック補修」など、塗装そのもの以外の項目が並びます。「これは本当に必要なのか」「塗装の前段階に過ぎないのでは」と疑問に思われる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、下地処理は外壁塗装で最も重要な工程の一つです。下地処理を省略・手抜きすると、施工直後は美しい仕上がりに見えても、5〜10年後に塗膜の剥がれ、ひび割れの再発、外壁内部への雨水侵入、最悪の場合は構造材の腐食につながります。

東京・神奈川・千葉・埼玉で塗装一筋40年・16,000件超を施工してきた職人直営のワジャサーが、下地処理に含まれる主な作業、ひび割れ補修の正しい方法、悪徳業者の手抜き手口、放置するとどうなるかを、現場経験から正直にお伝えします。

下地処理とは何か

下地処理とは、外壁塗装の前に行う、外壁の劣化部分を補修する一連の作業です。高圧洗浄で外壁を洗浄した後、塗装前に行う「準備工程」と位置づけられます。

下地処理の目的は、新しい塗料が長期間外壁に密着し、本来の耐用年数を発揮できる状態を作ることです。下地が傷んだままその上に塗料を塗っても、塗膜は早期に剥がれ、塗料の性能は発揮されません。

下地処理に含まれる5つの主な作業

下地処理には、外壁の状態に応じて以下のような作業が含まれます。すべての作業を行うわけではなく、診断結果に応じて必要な処置を選択します。

作業1:ひび割れ(クラック)の補修

外壁に発生したひび割れを、専用の補修材で埋める作業です。ひび割れの大きさ・深さに応じて、適切な補修方法を選びます(後述)。

作業2:塗膜の浮き・剥がれ部分の除去

既存の塗膜が浮いたり剥がれたりしている部分を、ヘラやスクレーパーで取り除く作業です。浮いた塗膜の上に新しい塗料を塗っても、すぐに剥がれてしまうため、徹底的に除去する必要があります。

作業3:サビ止め処理

雨樋・破風板・手すり・玄関ポーチの柱など、金属製の付帯部にサビが発生している場合、サビを除去し、サビ止め塗料を塗布する作業です。サビが残ったまま塗装すると、塗膜の下でサビが進行し、塗膜を内側から押し上げて剥離させます。

作業4:旧塗膜の研磨(ケレン作業)

「ケレン」とは、紙やすり・サンドペーパー・ワイヤーブラシなどを使って、外壁の表面を研磨する作業です。古い塗膜のチョーキング(粉化)を除去し、新しい塗料との密着性を高めます。

特に金属部の塗装では、ケレンの精度が塗装品質を大きく左右します。

作業5:シーリング(コーキング)の補修

外壁の継ぎ目のシーリング材の劣化状態を確認し、必要に応じて打ち替えまたは部分補修を行います。詳しくは別記事「シーリング打ち替えの重要性」をご参照ください。

ひび割れ(クラック)の種類と補修方法

外壁塗装の下地処理で最も重要なのが、ひび割れ(クラック)の補修です。ひび割れには複数の種類があり、それぞれ補修方法が異なります。

ヘアークラック(軽症)

幅0.3ミリ以下の細いひび割れで、髪の毛のように細く見えることから「ヘアークラック」と呼ばれます。モルタル外壁・サイディング外壁ともに発生しやすい症状で、表面的な劣化に留まることが多いです。

補修方法:弾性フィラー(弾力性のある下塗り材)を厚塗りすることで、ひび割れを埋めながら塗膜全体の強度を補強します。

構造クラック(中症)

幅0.3〜1.0ミリ程度のひび割れで、構造的な動きによって発生します。外壁内部への雨水侵入のリスクが高まっています。

補修方法:専用のシーリング材を充填し、その上から塗装します。ひび割れの深さによっては、Vカット工法(ひび割れを広げてからシーリング材を充填する方法)を採用することもあります。

大きなクラック(重症)

幅1.0ミリ以上のひび割れは、外壁の構造的な問題を示すサインです。建物の歪み、地盤の沈下、構造材の劣化などが原因として考えられます。

補修方法:単純な塗装での対処は難しく、外壁材の部分張り替えや構造的な補修が必要なケースがあります。場合によっては建築士の診断を仰ぐべき状況です。

ひび割れの判断は専門家が必要

「うちのひび割れはどの種類か」を、お客様自身で判断するのは難しい場合があります。ワジャサーでは、現地診断時にひび割れの幅・深さ・分布を確認し、適切な補修方法をご提案します。

下地処理を省略するとどうなるか

下地処理を省略・手抜きした塗装で、実際に起こる症状をご紹介します。

症状1:塗膜の剥がれ・浮きが早期に発生

下地が傷んだまま塗装すると、新しい塗膜が外壁にしっかり密着しません。3〜5年で塗膜の剥がれや浮きが発生し、塗料本来の耐用年数を発揮できなくなります。

症状2:ひび割れの再発と拡大

ひび割れを補修せずに塗装で隠してしまうと、施工直後は綺麗に見えますが、数か月から1〜2年で塗膜の上から再びひび割れが浮き出てきます。

しかも、ひび割れは元のサイズより大きく成長しているケースが多く、補修すべきタイミングを逃したことで、より大規模な工事が必要になります。

症状3:外壁内部への雨水侵入

ひび割れを放置すると、雨水が外壁内部に侵入し続けます。表面からは塗膜で隠れて見えないため、被害が進行するまで気づきにくいのが厄介です。

長期的には、断熱材・下地材・構造材の劣化につながり、最終的には室内の雨漏りや構造材の腐食という形で発覚します。

症状4:サビの進行と塗膜の押し上げ

金属部のサビを除去せずに塗装すると、塗膜の下でサビが進行し続けます。サビは体積が膨らむため、塗膜を内側から押し上げて剥離させます。

雨樋・手すり・破風板など、塗装してから1〜2年でサビが浮き出てくるのは、サビ止め処理の手抜きが原因です。

症状5:色ムラと仕上がりの低下

下地が均一に整っていないまま塗装すると、塗料の吸い込み具合が場所によって異なり、色ムラが発生します。施工直後は気づきにくくても、数年で色の差が明確になります。

業者の手抜き手口

下地処理は工事中の様子をお客様が見ていることが少なく、施工が終わると判別しにくい工程のため、悪徳業者の手抜きが発生しやすい工程です。代表的な手抜き手口をご紹介します。

手口1:ひび割れを補修せず塗装で隠す

最も悪質な手抜き手口です。ひび割れを補修材で埋めずに、上から塗料を塗ってひび割れを「見えなくする」だけの工事です。

施工直後は綺麗に見えますが、塗膜は薄いため、数か月から1〜2年でひび割れが再び浮き出てきます。

手口2:ケレン作業を省略

ケレン作業は時間と手間がかかるため、悪徳業者が省略しやすい工程です。古い塗膜の粉化部分を除去せずに、その上から新しい塗料を塗ると、塗膜の密着性が大幅に低下します。

手口3:サビ止め処理を省略

雨樋・手すりなど金属部のサビを除去せず、サビ止め塗料も塗らずに、いきなり仕上げ塗料を塗る手口です。施工後1〜2年でサビが浮き出てくるパターンです。

手口4:見積書の「一式」表示で詳細を隠す

「下地処理一式 ○○万円」と表示し、具体的にどの作業を行うか明記しない見積書には注意が必要です。後から「ひび割れが多くて補修費が追加」「サビ止め処理が必要で追加費用」など、追加請求の口実を残すための表記です。

手抜きを防ぐための対策

下地処理の手抜きを防ぐためには、以下のチェックが有効です。

  • 見積書に下地処理の内容(ひび割れ補修・ケレン・サビ止めなど)が具体的に明記されているか

  • 補修が必要な箇所を、現地診断時に親方が指し示してくれるか

  • 工事中の写真記録を提供してくれるか

  • 工期に下地処理の期間が含まれているか(通常2〜3日)

ワジャサーでは、下地処理の各工程を写真記録し、施工後にお客様にお渡しします。手抜きが起こりえない透明性のある施工です。

下地処理に必要な時間と工程

ワジャサーで実施している下地処理の標準的な工程と所要時間をご紹介します。

  1. 高圧洗浄後の乾燥確認:外壁が完全に乾いていることを確認(24時間以上)

  2. 外壁の状態確認:洗浄後、改めて外壁の劣化状態を診断し、補修箇所を特定

  3. ひび割れ補修:ヘアークラックは弾性フィラー、構造クラックはシーリング材で充填

  4. 塗膜の浮き・剥がれ部分の除去:ヘラやスクレーパーで徹底的に除去

  5. ケレン作業:紙やすり・サンドペーパー・ワイヤーブラシで研磨

  6. サビ止め処理:金属部のサビを除去し、サビ止め塗料を塗布

  7. 養生:窓・サッシ・玄関ドアなどに塗料が付着しないよう養生シートで保護

  8. 下塗りの準備完了:すべての下地処理が完了し、塗装工程に移行できる状態に

30坪戸建てで、下地処理だけで通常2〜3日かかります。下地の状態が悪い住宅(築年数の経過、ひび割れが多い)では、4〜5日かかることもあります。

工期が極端に短い業者は、下地処理を省略している可能性が高いです。「4回塗りで1週間以内」などの業者は要注意です。

下地処理の費用感

下地処理の費用は、外壁の状態によって大きく異なります。一般的に、外壁塗装の総額の5〜15%程度を占めます。

  • 軽度の下地処理(築10〜15年・状態良好):3〜10万円程度

  • 中程度の下地処理(築15〜25年・劣化あり):10〜20万円程度

  • 重度の下地処理(築25年以上・劣化進行):20〜30万円以上

ワジャサーのフルパック価格には、通常の下地処理費用が含まれており、別途請求することはありません。ただし、想定外の重度な劣化(外壁の部分張り替えが必要など)が判明した場合は、現地診断時にお客様にお伝えし、ご相談の上で対応します。

ワジャサーの下地処理

ワジャサーの下地処理の特徴を、最後にご紹介します。

現地診断で補修箇所を正確に把握

ワジャサーでは、現地診断時に外壁全体を細かく確認し、ひび割れ・塗膜の剥がれ・サビなど、補修が必要な箇所を写真付きでお客様にお伝えします。お見積もりには、それらの補修内容を明記します。

ひび割れの種類に応じた適切な補修

ひび割れの幅・深さを正確に判断し、ヘアークラック・構造クラック・大きなクラックそれぞれに適した補修方法を採用します。「すべてシーリング材で埋めるだけ」のような画一的な対応はいたしません。

ケレン作業を丁寧に実施

ケレン作業は手間がかかりますが、塗装品質の根幹を支える工程です。ワジャサーでは省略せず、丁寧に実施します。

サビ止め処理を確実に

金属部のサビは、必ず除去してからサビ止め塗料を塗布します。施工後1〜2年でサビが浮き出てくるような手抜きは行いません。

工事中の写真記録を提供

下地処理の各工程を写真記録し、施工後にお客様にお渡しします。どの箇所をどう補修したかが、後から確認できる仕組みです。

フルパック価格に下地処理を含む

ワジャサーのお見積もりは、通常の下地処理費用を含めたフルパック価格でご提示します。「下地処理は別料金」「ひび割れが多くて追加費用」などの後出し請求は原則ありません。

まとめ:下地処理が外壁塗装の長持ち度を決める

外壁塗装の下地処理は、塗料そのものと同じくらい重要な工程です。下地処理を省略・手抜きすると、施工直後は美しい仕上がりに見えても、5〜10年後に塗膜の剥がれ、ひび割れの再発、外壁内部への雨水侵入、最悪の場合は構造材の腐食につながります。

業者選びでは、見積書に下地処理の内容(ひび割れ補修・ケレン・サビ止め・シーリング補修など)が具体的に明記されていることを確認してください。「下地処理一式」と曖昧に表示されている見積書には、後からの追加請求や手抜きのリスクが潜んでいます。

ひび割れの種類(ヘアークラック・構造クラック・大きなクラック)に応じた適切な補修方法が選ばれていること、工事中の写真記録が提供されること、工期に下地処理の期間(通常2〜3日)が含まれていることも重要なチェックポイントです。

外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ一度ワジャサーの無料診断をご利用ください。塗装一筋40年・1都3県16,000件超の親方が、直接お伺いし、外壁の状態を正確に診断した上で、必要な下地処理をフルパック価格でご提案いたします。営業電話は一切いたしません。