2025/01/28

外壁塗装に補助金が使える？助成金制度の活用方法と申請の流れ

外壁塗装は、住宅の外観を美しく保つだけでなく、建物の耐久性を高め、長寿命化を図る上で欠かせないメンテナンス作業です。
外壁は常に風雨や紫外線にさらされているため、定期的な塗り替えが必要となります。

しかし、外壁塗装には高額な費用がかかることが多く、特に大規模な住宅の場合はその負担が大きくなります。
そのため、多くの家主や住宅オーナーは、外壁塗装のコストを少しでも抑える方法を探しています。

そこで注目されているのが、外壁塗装の補助金制度です。
実は、自治体によっては外壁塗装に対する補助金や助成金を利用できる場合があります。

これらの制度を上手に活用することで、外壁塗装の費用負担を軽減できる可能性があります。
ただし、外壁塗装の補助金を受けるには、いくつかの条件や申請手続きが必要となります。

本記事では、外壁塗装で利用可能な補助金や助成金の種類、申請方法、注意点について詳しく解説していきます。外壁塗装を検討している方は、ぜひ補助金制度の活用を視野に入れて、効率的な住宅メンテナンスの計画を立ててみてはいかがでしょうか。

外壁塗装で利用できる補助金・助成金の種類
補助金・助成金の申請条件
助成金の申請手順
助成金を活用する際の注意点
まとめ

外壁塗装で利用できる補助金・助成金の種類

外壁塗装を検討している方にとって、補助金や助成金の活用は大きな助けとなります。

実際に、外壁塗装に利用できる補助金・助成金にはいくつかの種類があります。
これらの制度を上手く活用することで、外壁塗装のコストを抑えることができるでしょう。

主な補助金・助成金の種類としては、自治体が提供する住宅リフォーム助成金、省エネ効果が認められる場合の省エネリフォーム補助金、耐震補強や防災対策に関連する補助金、そして国が推進する長期優良住宅化リフォーム補助金などがあります。

これらの補助金制度は、外壁塗装の目的や使用する塗料の種類、さらには同時に行う工事の内容によって適用が異なります。
例えば、遮熱塗料や断熱塗料を使用する外壁塗装の場合、省エネ効果が認められ、補助金の対象となる可能性が高くなります。

外壁塗装の補助金を検討する際は、お住まいの地域の自治体が提供する制度を確認することが重要です。
自治体によって補助金の種類や条件が異なるため、事前に十分な調査が必要となります。
また、国の補助金制度についても併せて確認することをおすすめします。

補助金の申請には一定の条件があり、申請のタイミングや必要書類なども重要なポイントとなります。
外壁塗装の計画段階から、利用可能な補助金制度について調べておくことで、より効果的に外壁塗装の補助金を活用することができるでしょう。

住宅リフォーム助成金（自治体による）

多くの自治体では、住宅のリフォームに関する助成金制度を設けています。外壁塗装が対象となるケースもあるため、まずはお住まいの地域の自治体に確認しましょう。

外壁塗装の補助金を利用することで、工事費用を抑えることができます。
自治体による住宅リフォーム助成金は、地域活性化や住環境の改善を目的としているため、外壁塗装以外の工事も含めて補助対象となることがあります。

東京都
住宅リフォーム助成制度（対象工事に外壁塗装が含まれる場合あり）
神奈川県
エコリフォーム助成金
大阪府
住まいの改修補助制度
埼玉県
住宅リフォーム補助金制度（外壁塗装を含む住宅の修繕工事が対象）

外壁塗装の補助金申請を検討する際は、各自治体の公式ウェブサイトや窓口で最新の情報を確認することが重要です。

補助金の適用条件や金額は自治体によって異なり、また年度ごとに変更される可能性があるため、事前に十分な調査が必要です。
外壁塗装の補助金を効果的に活用することで、住宅の美観と耐久性を向上させつつ、家計の負担を軽減することができるでしょう。

省エネリフォーム補助金（断熱塗料の場合）

遮熱・断熱効果のある塗料を使用する場合、省エネ効果が認められ、国や自治体の補助金対象となることがあります。

外壁塗装の際に断熱塗料を選択することで、エネルギー効率を向上させ、補助金を活用できる可能性が高まります。

主な対象:

遮熱塗料（太陽熱を反射する塗料）
断熱塗料（室内の温度を一定に保つ塗料）

これらの塗料を使用した外壁塗装は、夏季の冷房負荷や冬季の暖房負荷を軽減し、省エネルギー化に貢献します。
そのため、多くの自治体で外壁塗装の補助金制度の対象となっています。

補助金の申請にあたっては、使用する塗料が省エネ基準を満たしているかどうかを確認することが重要です。
また、外壁塗装を行う際は、専門業者に相談し、お住まいの地域の気候条件に適した塗料を選択することをおすすめします。

耐震補強・防災対策関連の補助金

外壁塗装と同時に 耐震補強 や 防災性能向上工事 を行う場合、耐震補助金や防災対策助成金を活用できる場合があります。

これらの補助金は、建物の安全性を高めるために利用可能です。
外壁塗装の際に、耐震性能を向上させる工事を併せて行うことで、補助金の対象となる可能性が高まります。

例えば、外壁塗装と共に耐震補強を実施する際、自治体によっては「外壁塗装補助金」として特別な助成制度を設けている場合があります。
また、防災対策の一環として、外壁の強化や防水性能の向上を図る工事を行う際にも、補助金が適用されることがあります。

このような補助金を活用することで、外壁塗装のコストを抑えつつ、建物の安全性を高めることができます。
補助金の申請にあたっては、各自治体の担当窓口に「外壁塗装補助金」に関する詳細な情報を確認することをおすすめします。

長期優良住宅化リフォーム補助金

国が推進する「長期優良住宅化リフォーム補助金」は、住宅の耐久性や省エネ性能を向上させるリフォームに対して助成金が支給される制度です。
外壁塗装が対象になるケースもあるため、この補助金を活用して外壁塗装を行うことも可能です。

特に、外壁塗装と併せて断熱改修や耐震改修を実施する場合、補助金の対象となりやすくなります。

この補助金を利用する際は、まず国土交通省の公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
外壁塗装を含むリフォーム計画が長期優良住宅の基準を満たしているかどうかを事前に確認することが重要です。

また、補助金の申請には専門的な知識が必要となるため、外壁塗装業者や建築士に相談するのも良いでしょう。

外壁塗装を検討する際は、この長期優良住宅化リフォーム補助金を含め、利用可能な補助金制度を幅広く調査することをおすすめします。
複数の補助金を組み合わせることで、外壁塗装のコストをさらに抑えられる可能性があります。

補助金・助成金の申請条件

外壁塗装の補助金や助成金を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
各条件は自治体や制度によって異なる場合がありますので、必ず事前に確認しましょう。

対象エリアに居住していること（自治体の助成金の場合）
外壁塗装が補助対象の工事であること
申請前に着工していないこと（事前申請が必要なケースが多い）
施工業者が登録業者であること（自治体が指定する業者での施工が条件となる場合あり）
エコ塗料や耐震補強など特定の条件を満たすこと（省エネ系の補助金の場合）

外壁塗装の補助金を申請する際は、以下の点にも注意が必要です：

補助金の対象となる工事内容
外壁塗装だけでなく、付随する工事（足場の設置など）も補助金の対象になるか確認しましょう。
所得制限
一部の自治体では、所得制限を設けている場合があります。
築年数や住宅の種類
補助金の対象となる住宅の築年数や種類（戸建て、マンションなど）に制限がある場合があります。
工事金額の下限
最低工事金額が設定されているケースもあるため、確認が必要です。

外壁塗装の補助金申請では、これらの条件を満たしているか丁寧に確認することが重要です。
条件を満たしていない場合、補助金が受けられない可能性があります。不明な点がある場合は、自治体の担当窓口に問い合わせて詳細を確認しましょう。

また、外壁塗装の補助金制度は年度ごとに変更される可能性があるため、最新の情報を入手することも大切です。
自治体のホームページや広報誌などで、定期的に外壁塗装に関する補助金情報をチェックすることをおすすめします。

助成金の申請手順

外壁塗装の補助金や助成金を活用するためには、適切な申請手順を踏むことが重要です。
以下に、一般的な申請手順をご紹介します。ただし、具体的な手続きは自治体や制度によって異なる場合があるため、必ず事前に確認しましょう。

情報収集
まず、お住まいの地域で利用可能な外壁塗装の補助金や助成金制度を調べます。自治体のホームページや窓口で情報を入手しましょう。
申請資格の確認
補助金の対象となる条件（居住要件、建物の築年数、工事の種類など）を確認し、自身が申請資格を満たしているか確認します。
見積もりの取得
補助金対象となる外壁塗装工事の見積もりを、複数の業者から取得します。この際、補助金申請に必要な書類の作成も依頼しておくと良いでしょう。
申請書類の準備
必要な申請書類を揃えます。一般的に、申請書、工事計画書、見積書、住民票、納税証明書などが必要です。外壁塗装の補助金申請に特有の書類がある場合もあるので注意が必要です。
申請の提出
準備した書類を自治体の担当窓口に提出します。オンライン申請が可能な場合もあります。外壁塗装の補助金は予算に限りがあることが多いため、早めの申請をおすすめします。
審査結果の待機
申請後は審査結果を待ちます。審査には通常1〜2ヶ月程度かかります。この間に工事を開始すると補助金が受けられなくなる可能性があるので、必ず審査結果を待ちましょう。
工事の実施
補助金の交付決定通知を受け取ったら、外壁塗装工事を開始します。工事中は、後の報告に備えて写真を撮影しておくことをお勧めします。
完了報告
工事完了後、指定された期間内に完了報告書を提出します。工事前後の写真や領収書なども必要になります。
補助金の受領
完了報告が承認されると、最終的に補助金が交付されます。通常は指定口座への振込となります。

外壁塗装の補助金申請は、慎重かつ計画的に進める必要があります。
不明点がある場合は、早めに自治体の担当窓口に相談することをおすすめします。

STEP1：自治体・国の補助金情報を確認する

お住まいの自治体のホームページや、リフォーム関連の補助金情報を確認します。

「外壁塗装補助金 ○○市」などで検索すると、詳細情報が見つかる場合があります。
外壁塗装の補助金は地域によって異なるため、必ず自治体の公式情報を確認しましょう。

国の補助金制度も併せてチェックすることをおすすめします。
外壁塗装の補助金は、省エネ効果や耐震性向上などの条件を満たす場合に適用されることが多いです。

自治体によっては、外壁塗装の補助金に関する相談窓口を設けている場合もあるので、詳しい情報を得たい場合は直接問い合わせるのも良いでしょう。
補助金の申請期間や予算には限りがあるため、早めの情報収集と申請準備が重要です。
外壁塗装の補助金を活用することで、工事費用の負担を軽減できる可能性があります。

STEP2：申請書類を準備する

外壁塗装の補助金申請には、以下のような書類が必要になるケースが多いです。
自治体によって要求される書類が異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。

申請書（自治体指定のフォーマット）
施工内容がわかる見積書
施工前の写真（外壁塗装の必要性を示す現状の外壁状態）
住民票や固定資産税の納付証明書
業者の施工計画書
外壁塗装工事の概要説明書
補助金対象となる外壁塗装材料の仕様書
申請者の本人確認書類（運転免許証のコピーなど）

外壁塗装の補助金申請に必要な書類は、自治体の担当窓口や公式ウェブサイトで確認できます。
補助金の種類や外壁塗装の内容によっては、追加の書類が求められる場合もあるため、漏れのないよう注意深く準備しましょう。

また、外壁塗装の補助金申請では、提出期限が設けられていることが多いため、余裕を持って書類を揃えることをおすすめします。

STEP3：申請を行う

必要書類を揃えたら、自治体の窓口またはオンラインで申請を行います。

外壁塗装の補助金申請は、多くの場合、自治体の住宅課や建築課が窓口となります。
申請方法は自治体によって異なりますが、一般的に以下の2つの方法があります。

窓口での直接申請
外壁塗装の補助金を申請する場合、自治体の担当窓口に直接出向いて書類を提出する方法です。担当者と直接話ができるため、不明点をその場で確認できるメリットがあります。
オンライン申請
最近では、外壁塗装の補助金をオンラインで申請できる自治体も増えています。自宅から24時間申請可能で便利ですが、システムの使い方に慣れる必要があります。

外壁塗装の補助金申請は、審査に1～2か月程度かかることがあるため、余裕をもって申請しましょう。特に、外壁塗装の工事時期が決まっている場合は、申請から承認までの期間を考慮して早めに手続きを始めることが重要です。

また、外壁塗装の補助金は予算に限りがあるため、申請が集中する時期には早々に予算枠が埋まってしまう可能性があります。そのため、外壁塗装の補助金を確実に受けたい場合は、申請開始日をチェックし、できるだけ早く申請することをおすすめします。

STEP4：審査結果を待つ

審査に通過すると、外壁塗装の助成金の交付が決定します。
この段階で工事を開始できるケースが多いですが、詳細は自治体の指示に従いましょう。

外壁塗装の補助金申請の審査期間は通常1～2か月程度かかることがあります。
外壁塗装の補助金交付が決定したら、速やかに工事の日程を調整することをおすすめします。

補助金を活用した外壁塗装は、季節や天候の影響を受けやすいため、計画的に進めることが重要です。
また、外壁塗装の補助金申請が承認されたら、施工業者にも連絡し、工事の準備を進めてもらいましょう。

STEP5：工事完了後、完了報告を提出する

工事が完了したら、完了報告書や施工後の写真を提出します。
外壁塗装の補助金を確実に受け取るためには、この段階が非常に重要です。

多くの自治体では、外壁塗装工事の完了後、30日以内に完了報告書を提出することが求められます。
完了報告書には、工事内容の詳細や使用した塗料の種類、外壁塗装の施工面積などを記入する必要があります。

また、外壁塗装後の写真も必ず添付しましょう。
これらの書類を正確に提出することで、外壁塗装の補助金が確定し、指定の口座に振り込まれます。

外壁塗装の補助金申請プロセスの最終段階となるこの手続きを忘れずに行うことで、無事に補助金を受け取ることができます。

助成金を活用する際の注意点

申請前に工事を始めないこと！
外壁塗装の補助金を受けるためには、事前申請が必須のケースがほとんどです。申請前に着工すると、助成金が受けられない可能性が高くなります。外壁塗装の計画段階で、必ず補助金の申請手続きを確認しましょう。
対象の施工業者を選ぶこと！
自治体によっては、登録業者での施工が条件になることがあります。外壁塗装の見積もりを取る際に、その業者が補助金の対象になるかどうか確認することが重要です。
助成金の予算には限りがある！
外壁塗装の補助金は予算が決まっているため、早めに申し込まないと受付終了してしまう可能性があります。補助金情報をこまめにチェックし、申請可能になったらすぐに手続きを始めることをおすすめします。
補助金の対象となる工事内容を確認する！ →
外壁塗装の全ての工事が補助金の対象になるとは限りません。例えば、断熱効果のある塗料を使用する場合のみ対象となるケースもあります。申請前に、どの工事が補助金の対象になるのか詳細を確認しましょう。
複数の補助金制度を組み合わせる可能性を探る！
外壁塗装に関連して、住宅リフォーム全般の補助金と省エネ関連の補助金を同時に申請できる場合があります。複数の制度を組み合わせることで、より多くの助成を受けられる可能性があるため、幅広く情報を集めることが大切です。